マウスコンピューターさんより今回は『m-Book W880XN-M2SH2』をお借りしました。
『m-Book W880XN-M2SH2』は17.3型のノートとしては大型な部類に入るモデルです。
重量は約2.9kgとなっており、3kgと思っても良いかと思います。さすがにバッグに入れて持ち運びをするとなると、肩に食い込みそうな重さです。
デスクなどに常設で、デスクトップよりスッキリとさせるという使い方がスマートかもしれません。
前回レビューしました「m-Book K690XN-M2SH2」はグラフィックはGeForce® MX150でしたが、『m-Book W880XN-M2SH2』はGeForce® GTX 1050 が搭載されております。
GTX1050まで搭載されると少々の3Dバリバリのゲームでも快適に動作しますね。性能のよいグラフィックボードというとゲームのイメージが強いですが、製図などのCADやパースなどでも発揮されますので、ビジネスシーンでも十二分に活躍しそうですね。
ストレージはM.2規格のSSD256GBにHDD1TBのデュアルストレージ構成になっており、OSなどは高速なSSDにデータはHDDにと使い分けできるので、すぐに外部ストレージを用意しなくてもそれなりに大量のデータをノートPCだけで保存できるのは良いですね。
CPUも最新の第8世代のIntel® Core™ i7-8750H(6コア)を搭載して、メモリも16GBとデスクトップ構成なみになっております。
『m-Book W880XN-M2SH2』はW880XNシリーズ内ハイエンドの設定で、価格はオフィシャルサイトで144,800円(税別)となっており、税抜きながら15万を切る価格設定になっています。
Microsoft Office Personal 2016を搭載したモデルで163,800円(税抜)もあり、基本構成は2ラインアップとなっています。
このモデルもカスタマイズもできるので、詳しくはマウスコンピューターさんのページをご覧ください。
※記事作成は2018年09月02日時点です。
製品仕様・販売価格については変更となる可能性もございます。また、価格には税及び送料が含まれておりませんのでご注意ください。
基本スペック
製品型番 | m-Book W880XN-M2SH2 |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-8750H プロセッサー
(6コア/ 2.20GHz/ TB時最大4.10GHz/ 9MB スマートキャッシュ/ HT対応) |
メモリ | 16GBメモリ[8GB×2(PC4-19200 DDR4 SODIMM)]
最大メモリ 32GB[16GB×2] |
記録媒体 | 256GB (M.2規格/ Serial ATAIII接続) |
グラフィック | NVIDIA GeForce® GTX1050(4GB)
インテル® UHD グラフィックス 630 |
ドライブ | 非搭載(希望により外付けドライブが選択できます) |
カードリーダー | マルチカードリーダー UHS-I対応(左側面×1) [対応メディア:SDメモリーカード(SDXC,SDHC 含む)、マルチメディアカード] |
ディスプレイ | フルHD17.3型ワイド液晶パネル
(1920x1080/LEDバックライト/ノングレア) |
入力デバイス | 日本語バックライトキーボード (ホワイトLED/107キー/ ピッチ約18mm / ストローク約1.8mm)
タッチバッド(クロール機能付き) |
LAN(有線/無線) | 有線:10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(左側面×1)
無線:IEEE 802.11ac/a/b/g/n最大433Mbps対応 +Bluetooth(R)5 モジュール内蔵 |
サウンド | ハイディフィニション・オーディオ |
外部ポート | ディスプレイ(HDMI/左側面×1)、(Mini DisplayPort/左側面×2)
USB2.0(右側面×1) USB3.0(右側面×1) USB3.1(TYPE-A/左側面×1、TYPE-C/左側面×1) マルチカードリーダー (対応メディア:SDメモリーカード(SDXC,SDHC含む)、マルチメディアカード)[左側面×1] ヘッドホン出力(ミニジャック メス/ 右側面×1) マイク入力(ミニジャック メス/ 右側面×1) |
webカメラ | 200万画素 |
バッテリー | 駆動時間 約 6.2時間 |
盗難防止用ロック | ケンジントンロック [左側面×1] |
本体寸法 | 418.5×288.7×27.9mm(折り畳み時/ 突起部含まず) 418.5×288.7×34.9mm(折り畳み時/突起部含む) |
重量 | 約 2.9kg |
セキュリティ | マカフィー リブセーブ(60日体験版) |
その他 | SOUND BLASTER CINEMA 5 |
保証期間 | 1年間無償保証・24時間・365日電話サポート |
消費電力 | 標準時/約7.7W、最大時/120W、スリープ時/0.8W |
その他 | 付属品:保証書、マニュアル、ACアダプター、バッテリー |
価格 | 144,800円(税別) |
外箱は輸送用と化粧箱は変わらず
前回レビューしました「m-Book K690XN-M2SH2」と同様に輸送用のダンボールに化粧箱が入っている形で送られてきました。(今回は写真は撮っておりません)
化粧箱を開けたところです。本体は上下の緩衝材で固定されておりしっかりと保護されております。
ACアダプターやバッテリー、ケーブル類は右のスペースに入っていました。結構ぎゅうぎゅうに入っていましたので、ガタガタとしそうにありません。
同梱物は
箱から出したところです。バッテリー単体での写真は撮り損ねてしまったのですが、「m-Book K690XN-M2SH2」と同様に斜めを多用したデザインになっておりますね。今期からデザインの変更があったのかもしれません。バッテリーとしての機能は変わらないですしね。
ボディカラーはブラックになっています。
17.3型ともなると上下左右方向に余裕がでてきますね。この余白部分がもったいないと取るか人それぞれだとおもいますが、ベゼルレスっぽいのが好きな方は幅広に感じるかもしれませんね。
107キーとフルキーボード仕様でテンキーもあり、Excel等の数値入力が多い使い方でもストレス無く入力が可能ですね。
電源位置は「m-Book K690XN-M2SH2」と違い、一般的な右上の位置にありますが、ボタン自体は平行四辺形の形になっていますので、少し遊び心が入っているのかなと思います。
音源にCREATIVE社のSound Blaster Cinema 5が搭載されております。
「m-Book K690XN-M2SH2」よりも本体内部空間がひろくなっているためか、音の抜けは良いように感じました。とはいえ、やはりヘッドホンやスピーカーに接続して聴く方が良い音なのは間違いないかと思います。
グラフィックボードもGTXとはっきり書かれたシールが貼られており、グラフィックも強いぞとしっかりアピールしていますね。
右側にはIntel i7 8th Gen(第8世代)をアピールするシールが貼られております。
底面です。吸気口が底面にあり排気口がサイドに付いている感じですね。左上のスリットは排気口かと思いましたが、蓋がされておりデザイン的に対称になっています。
本体ポートのチェック
左側面のポート群です。モニター出力端子が3つありますが、僕は使いどころが思いつきません。どういったシチュエーションで活用されるのか、ご存じでしたら教えてください。
また、このモデルではD-Sub15ピン端子が無くなっておりますね。
アナログ接続する機会は少なくなって来ているからかもしれませんね。
右側面です。
「m-Book K690XN-M2SH2」と同様な並びになっております。その時に書き忘れていたのですが、この排気口は少し改善されたら良いなと思うところがあります。
というのは、一般的に右利きの人が多いので、ノートPCの右側にマウスを置く形になりますが、処理の重たいゲームなどをしていると、結構な熱風がマウスを持つ手に吹き付けます。
ゲームの途中で席を離れて、数分後戻ってくるとマウスが持てないくらいに熱くて驚いた事があったので、なんとか後方に排気口をまとめられないかなと。
インストール後
インストール直後の画面です。
さすが17.3型になると、最初からフルHD(1920×1080)表示されていました。
設定画面も推奨がフルHDになっています。
ソフトウェアの使用感
17.3型なのでフリーのCADの『JW-CAD』を入れてみました。画面に映っているのは、JW-CADに入っているサンプル図面ですが、周りにアイコン群を並べても十分に使用できる大きさです。
もう一つ、僕がよく遊んでいるWarGaming社の『World of Warships』を入れて、設定を最高にしてみました。
『World of Warships』は比較的3Dが重くないと言われておりますが、どうでしょうか。
表示はウィンドウ表示ではなくフルスクリーン表示で品質も最高に、サウンドもウルトラという最高音質に設定してみました。
背景、戦艦ともとても綺麗に表示されており、サウンドもいい感じです。
フレームレートも65FPS出ており、カクカク感もありません。
もう一つ、画面内に他の方々の戦艦を映るようにカメラを動かしたときのものです。
フレームレートは68FPS出ております。やや遠方の戦艦なのでもっと近づいたときはもう少し落ちるかもしれませんが、ゲームに支障が出るほどの低下はないと思われます。
触ってみた感じ
『m-Book W880XN-M2SH2』は画面も大きく、ビジネスに長時間使用しても文字が見にくいなどもなく、実用的な使い方ができるなと思いました。
動作にしても「m-Book K690XN-M2SH2」と遜色ない軽快ですし、むしろ動作音は静かな気がします。
グラフィックボードもGTX1050が搭載されて、17.3型と「m-Book K690XN-M2SH2」と比べて25,000円アップで済むなら持ち運びを考えなければありなモデルではないでしょうか。
国産で24時間365日の電話サポートもあるというのも安心かと思います。
CPUも強力なスペックを持っているので、数年で陳腐化する事はないだろうと思います。(常に最高スペックを求めるというので無ければですが)息の長いノートPCになる性能を有していると思います。
あとは、ノートPCとしてはでかいサイズが使えるスペースの確保や家と会社(あるいは相手先等)の移動時に約3kgの重量問題が課題かもしれません。
また、ACアダプターも大きめなので、ノートPC本体だけでなくケーブル類やマウスも入るPCケースを用意するなどする必要があるかと思います。